あなたは、知らないうちにこんなことをやっていませんか?
・ペットボトルの飲み物を良く飲んでいる
・ご飯よりもパン食が好き
・朝起きて食欲がない時でも、朝食は食べるようにしている
・お風呂は、冬場以外はシャワーですませることが多い
これらの行為は、体から知らず知らずのうちに、「熱」を奪っています。 私たちの体は、36.5℃~37.0℃の体温で最もよく働くようにできています。
人間の一生の中で一番若く生命力が強い新生児が「赤ちゃん」と言われるのは、赤い=体温が高いから。一方、年を取ると白髪、白内障な、ど「白ちゃん」ともいうべき”冷え”から起こる老化現象が現れます。
あらゆる病気は、この”体温低下”によって引き起こされるとも言われています。過食やストレス、運動不足といった、体を冷やす要因に事欠かない現代は、だからこそ意識的に体を温め、体温を上げることが必要なのです。
それでは、なぜ人は”冷え”に弱いのでしょうか?
人は、動物のように体毛がないことから、ももともと熱帯に発生したと推測されます。よって暑さに耐えるための体温調節機関は存在しますが、寒さに対する特別な機能を持っていないため「冷え」に弱く、冷えるとさまざまな病気にかかりやすくなると考えられます。
冬には風邪や肺炎、脳卒中や心筋梗塞、高血圧などの循環器疾患などの死亡率が高くなります。また、外気温や体温が一日中で一番低くなる午前3~5時が、人の死亡率が一番高くなるし、喘息発作やアトピー性皮膚炎のかゆみがひどくなったりするのもこの時間帯が多いです。
健康な人でも、概して起床時から1~2時間は体が重かったり、ボーッとしていたり、気分が沈みがちになったりなどと、何とな調子が出ないものです。低血圧の人やうつ病の人はそれがさらに顕著になります。
しかし、午後になるとだんだん調子が出てきて、暗くなる頃からますます元気になり、よいっぱりという人も多いです。
こうした現象は、すべて体温の変化が大きく関係してきています。明け方に最も低くなった体温は、午後5時頃まで徐々に上昇し続けます。ふつう午後2時から8時頃までが体温が一番高くなり、一日の体温差は1℃くらいにもなります。
30歳以下の若い人で、人の平均体温とされる36.5℃の体温がある人はむしろ例外的で、ほとんどの人が35.0℃前後しかなく、中には35.0℃未満の人もいます。これでは冷え性、むくみ、肥満、アレルギー、高脂血症、生理不順、生理痛、慢性疲労症候群、肺炎、気管支炎、肝炎などの感染症、痛風などなど、ありとあらゆる病気になるのは当然です。
さらに、低体温化傾向は若い人ばかりの現象ではなく、最近は老若男女、今の日本人はほとんどが低体温であることが言われています。
低体温になる原因としては。
☆筋肉不足
車社会の現代、歩くことをあまりしなくなってきています。人間の筋力の70%以上は腰より下に存在しており、足の裏は第2の心臓とも言われています。下肢の運動をにより筋肉の収縮と弛緩が十分に行われると、「乳しぼり」効果で血液の心臓への還流も良くなります。その結果、全身の 血流がよくなって、体の全細胞・組織の代謝が促進されて体熱が上昇されます。なので良く歩くことや、下肢のスポーツがオススメとなります。
☆夏型の暮らしを一年中することと冷房の悪影響
現代文明社会では、電車やバス、車などの乗り物の中、オフィスやデパートの中、それに自宅の中までクーラーが利いています。 夏はそもそも人間の体の基礎代謝が基礎代謝が低下し、解熱しにくい状態にあります。これは、暑さをしのぐためです。アイスクリームやビール、氷菓子、生野菜など体を冷やす食べ物を多くとり、食べ物からも体を冷やして暑い夏を乗り越えようとするのが、先祖から伝わる生活の知恵でした。
つまり、夏には体を冷やすための体の生理や生活習慣が備わっているのです。そのうえ、現代文明社会ではクーラーが加わって体の冷えをに拍車をかけるので、現代人に体温低下が起こるのはむしろ当然と言えます。
☆ストレスで血行を悪くしている
現代文明社会は、ストレス社会でもあります。ストレスがかかると、緊張のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まり、血管が収縮して血行が悪くなり、やがて体温が低下してきます。
☆入浴法が悪い
最近の若い人たちの間では、特に夏になると湯船にしっかりつからずに、シャワーだけで入浴をすませることが多いようです。これも低体温化の一因です。 湯船にきちんと入る入浴は、全身の血流をよくして、全臓器・細胞の新陳代謝を促進して体熱を上昇させます。また、発汗や排尿を増やして冷えの一因となる体内の余分な水分を排泄してさらなる体温上昇を促してくれます。
☆食べ物・食べ方で体を冷やしてしまう
①食べ過ぎ
食べ過ぎると胃腸に血が集まり、産熱量の多い骨格筋、脳、心臓の筋肉をはじめ、胃腸以外の器官や細胞への血液供給量が低下するため、かえって体熱が低下するのです。その結果、様々な病気を誘発する要因にもなります。
②体を冷やす食べ物
タンパク質やビタミン、ミネラルを多く含む食べ物を、栄養のある、健康にいい食べ物とするのが分析的である「栄養学」の考え方です。 しかし、漢方医学では、食べると体を温める食物を「陽性食品」、逆に体を冷やす食物を「陰性食品」として、病気の治療や健康の増進に利用してきました。
体を冷やす食べ物は
・水分の多い食べ物
:水、酢、お茶、コーヒー、コーラ、ジュース、牛乳、ビール
・南方産の食べ物
:バナナ、パイナップル、ミカン、レモン、メロン、トマ ト、キュウリ、スイカ、カレー、コーヒー、緑茶 ・白っぽい食べ物:白砂糖、科学調味料、化学薬品 ・柔らかい食べ物:パン、バター、マヨネーズ、クリーム
・生野菜
一世代前とは違う食生活の変化も、体の冷え=低体温を招いた原因といえます。つまり、現代人は総じて体を冷やす食べ物を食べ過ぎていると言えます。
☆ペットボトルなど水分のとりすぎ
「一日1L以上飲みなさい」とか「入浴の前後や運動の前後にはしっかり水を飲みなさい」など、水分をとりなさいと医学者や栄養学者はすすめています。
しかし、水は体を冷やす作用があります。よって体は冷えると、冷えの一因である体内の余分な水分を体外に排泄して体を温めようとします。水分は体にとって一番大切なものではありますが、それは、尿や汗で存分に排泄できた場合であり、体内にたまると「水毒」つまり「毒」になります。
<「温めてほしい」体のサインを見逃さないで!>
「自分は冷え性ではない。むしろ暑がりだ」という人の中にも、冷え性の人が結構多いです。
「手足がほてる」という人でも、お腹を触ると冷たい人が沢山います。お腹が冷たい人=低体温といってもいいでしょう。
漢方では、お腹は体の中心と考え、中心が冷えていたら、たとえ手足が熱く感じても冷え性と考えていいです。手足のほてりは、むしろ体内の熱が外に逃げている様子であり、手足の表面だけが熱いだけなのです。
汗かきの人も冷え性と考えていいです。漢方では汗かきの体質を「虚証」(体力低下)に分けます。汗をたくさんかくということは、体内に水分が多いからです。本当の汗というのは、十分に運動をした時にかくものです。あまり運動をしていないのに、ちょっと動いただけとか、食事をしたりするだけで大汗をかくのは、体内の余分な水分を捨てて体を温めようとする反応です。
冷え性かどうかは、「お腹の冷たさ」「汗の量」「むくみ」などで判断できますが、他覚的に判断する方法としては、冷え=体温低下が生じると、体の全細胞臓器の代謝が悪くなります。
まず毛細血管の流れの 滞りとして現れてきます。目の下にクマ、鼻の頭が赤い、赤ら顔、唇が紫っぽい、手の平が赤い、歯茎の色素沈着、下肢静脈瘤、生理不順、不正出血などがあります。
このようなサインを見逃して放っておくと、炎症や心筋梗塞、脳梗塞など本格的な病気に進んでしまう事があります。そうなる前に冷え対策しっかりと行いましょう。
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