インフルエンザ流行が、広島県感染症発生動向調査により、令和元年10月31日に流行入りをしたとのお知らせが入って来ました。昨シーズンよりも7週間ほど早い流行の始まりとなりました。
インフルエンザにかかってしまうと、風邪に比べると熱も高く、全身に症状があらわれることなど症状が重いのが特徴です。それでは、インフルエンザについてまとめてみます。
☆インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウィルスによる急性呼吸器感染症です。毎年流行して多くの患者が発生し、症状が重いことから、人の健康や社会に対する影響が大きく、一般の風邪症候群とは区別して考える疾病です。
ウィルスに感染すると1~3日間の潜伏期間を経て、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛などが突然あらわれます。その後、咳や鼻汁などの上気道炎症状が続き、約1週間で治癒 しますが、いわゆる「かぜ」に比べて熱も高く、全身に症状があらわれるなど症状が重いのが特徴です ・
特に高齢者や慢性疾患の患者は、肺炎などの合併症を併発し、症状が重篤となり、死亡する例もあるため注意が必要です。
小児については、まれにインフルエンザ脳炎・脳症を併発することがあるため、症状の経過をよく観察しておく必要があります。
☆感染経路
患者の咳やくしゃみに含まれるウィルスを吸い込むことによる「飛沫(ひまつ)感染」と、患者の鼻咽頭分泌物に汚染されたタオルなどの物品を介する「接触感染」があります。
感染者がウィルスをたくさん排出するのは、発症から3日目くらいまでと言われています。 家庭内に患者がいる場合などは、この期間中は特に注意が必要です。
鼻咽頭分泌物などに含まれるウィルスは、空気中では数時間感染力を保つと言われています。インフルエンザの流行は広がりが遅く、罹患率も高いため、感染経路をよく理解して予防対策を行いましょう。
☆予防・流行拡大防止の注意点
外から帰った時など、こまめに流水と石けんで「手洗い」をしましょう。
インフルエンザの主な感染経路は、ウィルスの付着した手や指を介して、口や鼻から体内にはいることによるものです。基本的なことになりますが、最も効果的な予防法は手洗いです。
*効果的な手洗いの方法
1.時計や指輪をはずし、流水で手・手首をぬらす。【ポイント】常にきれいな水で洗うため、溜めた水では洗わない。
⒉.石けんをつけて、よく泡立てる
⒊.手の平を合わせてよくこする
⒋.手の甲を伸ばすようにこする
⒌.指先、爪の間を入念にこする
⒍指の間、付け根もよくこする
⒎親指の周りをねじり洗いする
⒏手首を洗う【ポイント】洗い残しが多い指先、親指の付け根や手首などを特に入念に洗う
⒐流水で十分にすすぐ
⒑ペーパータオルまたは清潔なタオルで拭き、完全に乾燥させる。【ポイント】タオルなどの共有は絶対にしない
⒒水道の蛇口栓を手を拭いたタオルなどを使いとめる。【ポイント】洗った手で水道の蛇口栓を触ると、再び手が汚染してしまいます。
☆咳エチケットを守りましょう <咳エチケットとは>
・咳・くしゃみが出たら、ほかの人にうつさないために薬局などで市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ハンカチなどで口と鼻を覆い、ほかの人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻水・痰などを含んだティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
☆本格的な流行の前に予防接種を受けましょう
インフルエンザに罹りにくくなり、罹っても症状が軽くなる効果があります。
☆室内は加湿器などを使って、適度な湿度(50%~60%)を保ちましょう
☆睡眠をしっかりとり、バランスのとれた食事を心がけ、体力をつけましょう。
☆人が集まる場所への不必要な外出は避け、出かける時はマスクを着用しましょう。
*症状などからインフルエンザが疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。特に、基礎疾患(腎臓疾患、心臓疾患、呼吸質感など)をお持ちの方や、妊婦、高齢者、乳幼児は合併症を起こしたり重症化する恐れがありますので注意しましょう。(広島県ホームページを参考に抜粋しています。)
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